今年も新酒鑑評会の審査に行ってきました

もう春だというのに、ここ北陸はまだ雪が降っています。
本当に寒いシーズン。。。
さて、寒い最中ではありますが、昨日一昨日と金沢国税局へ出向き、北陸3県の新酒鑑評会の審査(予審)に出向いて参りました・・・

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※)業界人にとっては泣く子も黙るとされている「金沢国税局」にて。「金沢国税・・」」と聞くと関係者は一歩後ずさりをしてしまう(傾向にあるらしい)が、同じ国税局の組織でも「金沢国税局の鑑定官室」となると皆ほっとする(傾向にあるらしい)。でもこの入り口、どうも駅の改札口っぽい。
今回もお忍びでおいらも社長Sと随行、犬の身分でさすがにきき酒はできませんでしたがその雰囲気を感じることが出来ました。
「で、今年の酒の傾向はどうだった??」とおいらは社長Sに尋ねてみた。
「そうだね、今年はやっぱり昨年の猛暑の影響で米が溶けにくくなっているね。結果としてさっぱりとした酒質のものが多かったかも。」
今年は全体的にさっぱり傾向にあるらしい。

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※)実際に行ってきましたという証明を。味や香りについては、マークシートに記載。今回は3点法(1が一番よく、問題アリの酒には3点を付ける)。
「さっぱりとしているということは、幾分線が細い(ボディが細め)ということも言えるね。こういう酒は熟成させて夏越して秋になったらとっても美味しくなるんだよ。鑑評会に出す酒と一般に飲まれている酒はタイプが違うけど、その年(シーズン)の傾向は分かるからね~」とS。
おいらとSは昨日金沢から帰ってきたんだけど、今日別の人で決審を行います。
(予審の方及び鑑定官室の先生方どうもお世話頂きまして有難うございました。また本日決審の方どうもお疲れ様です)

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※)今回の予審の様子。今年、結構さっぱりしている(=線が細い)傾向だったので、その香と味のバランスを取るのに各蔵元大変だったのではないか、と出品酒からは推測される(もちろん当蔵もそうでした・・・)。

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。
さて、旧年12月後半は本当にバタバタしてました・・・
社長S自らが県内配達&酒粕の袋詰めで毎日が終わっていたような感じでありました。
特に今年はスポットで酒粕をたくさん詰めなくてはならなかったのでした。

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※年末の粕詰めの様子。瓶詰めの間にちょっとでも、ということで本当にバタバタしていた・・・。
従業員の皆さん、ありがとうゴザイマス。

「おい、マボ。今年の造りはたくさん酒粕が出るな~。お前さんも手伝いなよ」とS。
社長Sはそう言ったんだけど、板粕の袋詰めの大変さを知っているおいら、Sに確認してみた。
「でもさ、酒粕って結構面倒臭いというか、手間がかかるんだよ、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫、何とかなるさ~!ハハハ」
と豪語していたSだけど、実はこの後大変な目になるとは知らず・・・。
新酒を搾った後の板状の酒粕を決まった大きさにカットし、細心の注意を払って異物がないかチェックし袋詰めするのに、本当にすごい時間がかかっているんだって(やっぱりね~)。
しかも酒粕詰めは12月、酒の瓶詰めが一番忙しい月だから他の従業員の助けもなかなか得られない(というかもちろん瓶詰めの方が優先)ので、遅々として板粕の袋詰めは進まない。
「うーん、注文の数までにはまだまだ足らん、正月返上で一人で詰めてやるんじゃい!」とのたもうた社長Sでありました。

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※新年の夜、地元の前明寺(ぜんみょうじ)にて。単なる参拝ではなく、御講があり参拝客は皆中で住職さんの説法を静かに聴いていた。